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江南・ソウル
Delight Dermatology
色素治療· 2026-10-14 · 9 min read

韓国でシミ取り:シミの種類に合う施術とダウンタイムの組み方

韓国でシミ取りをお考えの方へ。シミの種類で施術がどう変わるか、かさぶたや保護テープの期間、飛行機や紫外線を踏まえた旅程の組み方を皮膚科の視点で解説します。

発行 Delight Dermatology Clinic

短い韓国滞在中にシミ治療をご検討の場合は、まず診察と施術後のケアに必要な時間をご確認ください。滞在中に治療を始められるかどうかは、診察後にご相談いただけます。

シミ取りの方法は、シミの種類で決まります。平らな老人性色素斑やそばかすは色素に反応するレーザーで治療し、レーザーの種類によっては一時的に色が濃くなったり、かさぶたができたりします。盛り上がった脂漏性角化症は除去したうえで、当院の注意事項に従い、保護テープを最低1週間維持します。一方、肝斑や炎症後色素沈着は、強いシミ取りレーザーの対象にはなりにくいシミです。どの種類かは、写真や症状の説明ではなく、対面での診察で判断いたします。

本記事では、シミの種類ごとの施術の考え方と、ダウンタイムを旅程に組み込む方法をご案内いたします。シミの種類そのものの見分け方は色素疾患の鑑別についての記事(英語)、夏場の肝斑については夏の紫外線と肝斑の管理プラン、ほかの施術の回復期間はダウンタイムガイドもあわせてご覧ください。

見た目は似ていても、治療が異なる5つのシミ

本記事では、「シミ」と呼ばれる茶色い斑点のうち、次の5種類を取り上げます。老人性色素斑(日光黒子)、そばかす(雀卵斑)、脂漏性角化症(盛り上がった、いわゆる老人性いぼ)、肝斑、そしてニキビやかぶれ、やけど、過去の施術のあとに残る炎症後色素沈着(PIH)です。診断によって治療計画が変わります。

診察でシミの種類が確認された後の、一般的な方針の違い
シミの種類一般的な方針施術後の数日間注意したい点
老人性色素斑色素に反応するレーザー(ピコ秒またはQスイッチ)、設定はシミごとに調整レーザーの種類により、一時的に色が濃くなる、かさぶたができる炎症後色素沈着。赤みを帯びたシミや、顔全体にまだらな色素沈着がある肌で起こりやすい
そばかす色素に反応するレーザー老人性色素斑とほぼ同様時間とともに一部が再発することがある
脂漏性角化症除去(削るタイプのレーザー、キュレット、電気焼灼、冷凍凝固など)保護テープを最低1週間。皮膚の再生には1〜3か月似た見た目の病変があるため、まず確認
肝斑紫外線対策と医師に相談して選ぶ薬物療法。必要に応じて施術を検討治療方法によって異なる強いレーザーや頻回すぎる施術後の悪化や白抜け
炎症後色素沈着原因の炎症を先に抑え、紫外線を防ぎ、必要に応じて治療選ぶ治療による数か月かけて薄くなることが多く、深い色素ほど時間がかかる

まず診察が必要な理由

ダーモスコピー(光を当てて皮膚を拡大して観察する検査)では、肉眼ではわからない模様が見えてきます。Krueger et al.(2021年、Int J Dermatol、PMID: 34235719)の総説では、肝斑、老人性色素斑、炎症後色素沈着などの後天性の色素疾患に、ダーモスコピーで区別できる特徴があると報告されています。肝斑を扱ったPunchihewa et al.(2024年、Clin Exp Dermatol、PMID: 37565334)の総説でも、ダーモスコピーは診断の確認、似た病気の除外、治療方針の決定に役立つとされています。

診察は、見逃してはならない病変を確認するためにも欠かせません。米国皮膚科学会(AAD)は、シミに見えるものが皮膚がんである可能性もあるため、まず皮膚科専門医を受診するよう勧めています。また、韓国人の患者様88名の、生検で確認された老人性色素斑90か所を調べたPark et al.(2023年、Lasers Med Sci、PMID: 37247095)の研究では、ダーモスコピーで見える赤みや青灰色の小さな点が組織の炎症と関係しており、著者らはレーザーの前にその炎症を落ち着かせることを提案しています。

老人性色素斑とそばかす:ピコ秒レーザーかQスイッチレーザーか

「新しいピコ秒レーザーの方が、Qスイッチ(ナノ秒)レーザーより効くのでしょうか」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。ここで紹介する比較試験は小規模で、対象となる病変や治療部位が異なります。タイ・バンコクの病院で、腕に老人性色素斑のあるアジア人の患者様30名を対象に、一人ひとりの病変を2種類のレーザーに無作為に割り付けたVachiramon et al.(2018年、Lasers Med Sci、PMID: 29948457)の試験では、色素の改善度に統計学的に有意な差は認められず、患者様の満足度はピコ秒側の方が高い結果でした。一方、同じくバンコクの病院で、老人性色素斑の患者様8名と後天性両側性太田母斑様色素斑の患者様6名について顔の左右を比べたUngaksornpairote et al.(2020年、Dermatol Surg、PMID: 32604235)の試験では、ピコ秒側の改善が大きく、副作用の発生率や治癒までの期間には、統計学的に有意な差は認められませんでした。

照射の設定とシミの種類も結果に影響します。台湾で行われたWang and Chen(2011年、J Dermatolog Treat、PMID: 21756151)のQスイッチアレキサンドライトレーザーの左右比較試験では、照射径を大きくしてエネルギーを抑えた側でも老人性色素斑の改善は同等で、その後の色素沈着は軽く済みました。また1回の照射後に炎症後色素沈着が生じたのは、そばかすの患者様では10名中1名、老人性色素斑の患者様では18名中8名でした。

施術計画で特に注意したいリスクは、この炎症後色素沈着です。韓国の三次医療機関5施設のデータをまとめたKang et al.(2016年、J Dermatolog Treat、PMID: 27786580)の研究では、Qスイッチ532nmレーザーによる老人性色素斑の治療を受けた516名のうち、20.3%に炎症後色素沈着がみられました。赤みを帯びたシミ、顔全体のまだらな色素沈着、毛穴が目立たないなめらかな肌で起こりやすく、年齢、性別、肌のタイプ、治療した季節との関連はほとんどみられませんでした。そばかすは再発することもあり、スキンタイプIVの患者様を2年間追跡したRashid et al.(2002年、J Cosmet Laser Ther、PMID: 12623553)の研究では、そばかすが50%を超えて改善し、追跡対象となった10名中4名に部分的な再発がみられました。当院での設定や間隔の考え方は、ピコレーザーのご案内ページでご紹介しております。

脂漏性角化症の除去方法

脂漏性角化症は皮膚の表面にできる良性のできものです。Barthelmann et al.(2023年、J Dtsch Dermatol Ges、PMID: 36892019)の総説によれば、多くは視診で診断され、必要に応じてダーモスコピーや生検が行われます。除去の方法には手術、レーザー、電気焼灼、冷凍凝固などがあり、病変の状態と患者様のご希望に合わせて選びます。レーザー治療の研究22件をまとめたStirrat et al.(2025年、Dermatol Surg、PMID: 40937913)の総説では、炭酸ガスやエルビウムなど削るタイプのレーザーが色素に反応するレーザーとともに検討され、副作用はおおむね軽く一時的なものでした。

回復の流れも平らなシミのレーザーとは異なります。当院のほくろ・いぼなどの除去後の注意事項では、保護テープを最低1週間は貼ったままにすること、サウナや水泳、汗を多くかく運動を控えること、テープを剥がした後の赤い痕には外出時に日焼け止めを丁寧に塗ることをお願いしております。皮膚が再生するまでの期間は、およそ1〜3か月です。

シミ取りレーザーが向かないケース

まず肝斑についてです。肝斑は、額や頬、口のまわりに左右対称に現れる茶色い色素斑です。治療を概説したKauvar(2012年、Semin Cutan Med Surg、PMID: 22640433)の総説では、高出力の色素レーザーや皮膚を削るレーザーを使うと、炎症後の色素沈着や白抜け、肝斑の悪化(リバウンド)が高い割合で生じると指摘されています。穏やかな方法でも慎重さが求められます。バンコクの病院で患者様22名を対象に行われたWattanakrai et al.(2010年、Dermatol Surg、PMID: 20298254)の左右比較試験では、真皮型または混合型の肝斑に外用薬と低出力1064nmレーザーを週1回、計5回併用し、一時的な改善はみられたものの、3名にまだらな白抜け、4名にリバウンドの色素沈着が生じ、経過観察中に全員で肝斑が再発しました。

そのため、旅行の日程に合わせて短期間にトーニングを詰め込んでも、治療の近道にはなりません。週3回のレーザートーニングを2か月間受けた中国人の患者様23名についてのTian(2017年、J Clin Aesthet Dermatol、PMID: 29104723)の報告では、全員に紙吹雪状の白抜けが生じ、その後も経過を追えた13名では4か月後も色が戻っていませんでした。肝斑の場合は、紫外線対策と、医師と相談のうえ選ぶ薬物療法が計画の基本になり、施術は必要に応じて検討します。AADの肝斑治療の案内も、日光を浴びると肌がメラニンを多く作り、肝斑が濃くなったり新しく現れたりすると説明しています。

次に炎症後色素沈着です。炎症後色素沈着は炎症のあとに生じるため、まず原因となっている炎症を見つけて抑えることが第一歩で、色素そのものへの治療はその後になります。Chaowattanapanit et al.(2017年、J Am Acad Dermatol、PMID: 28917452)の総説によれば、経過は慢性的で予測しにくく、皮膚の浅い層の色素の方が深い層の色素より薄くなりやすいとされています。AADの肌の色が濃い方向けの案内でも、元の肌色より数段濃い程度のシミは通常6〜12か月で薄くなり、色素が深い場合は数年かかることがあるとされています。炎症が残っている場合は、色素沈着への治療より炎症の治療を優先します。

ダウンタイムを旅程に組み込む

施術後の最初の1週間は、平らなシミに色素レーザーを照射した場合、レーザーの種類によって、一時的に色が濃くなったり、かさぶたができたりすることがあります。良性の色素病変に730nmのピコ秒レーザー1機種を使ったLipp et al.(2020年、Lasers Surg Med、PMID: 32869883)の後ろ向きの検討では、1〜2日の軽い腫れと赤みの後、3〜5日ほど色が濃くなり浅いかさぶたができる経過でした。当院の色素レーザー後の注意事項では、かさぶたは自然に剥がれるのを待つこと、かさぶたができる施術の当日は洗顔を控えること、7日間は飲酒・喫煙、サウナ、汗を多くかく運動、こするマッサージを控えることをお願いしております。

飛行機の搭乗時期については、書面の注意事項には記載がありません。出国日、傷のケア、経過確認の方法を担当医にご相談ください。

紫外線対策について、AADの傷あとのレーザー治療についての案内では、治療した皮膚は治るまで紫外線から守る必要があり、日焼けした肌や、赤くひりつく日焼けがある状態で来院された場合は治療ができないとされています。最近日焼けをした場合は、施術を延期すべきか判断できるよう、皮膚科医にお伝えください。日常の対策としてAADは、日陰、肌を覆う衣服、そしてSPF30以上で耐水性があり、UVA・UVBの両方を防ぐ広域スペクトラムの日焼け止めを勧めています。日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも、日傘、つばが全周にある帽子、長袖などで紫外線をできるだけ減らすことが第一で、日焼け止めは「最後の砦」と位置づけられています。また、炎症後色素沈着は施術後の数週間にわたって注意したい変化です。バンコクの病院で、顔の老人性色素斑を治療したアジア人の患者様を対象とするManuskiatti et al.(2024年、Lasers Surg Med、PMID: 39075754)の左右比較試験では、2週間後の診察の時点から記録され、6か月まで経過が追われています。短期のご滞在であれば、この期間はご帰国後にあたります。施術と同じくらい、帰国後のフォローの方法を決めておくことが大切です。6〜8月のご旅行であれば、夏のレーザー治療の時期についてのガイドもご参照ください。

ご予約前のチェックリスト

  • 診察は滞在の早い段階で受けてください。治療するシミと、今回は見送るシミが分かれることがあります。
  • 盛り上がったシミを除去した場合は保護テープの期間として最低1週間、レーザーでかさぶたができる場合はその期間も見込み、その直後にビーチやサウナの予定は入れない方が無難です。
  • 最近日焼けをした場合は診察時にお伝えいただき、つばの広い帽子、日傘、SPF30以上の広域スペクトラムの日焼け止めをお持ちください。
  • 肝斑がある場合は、長期的な計画になるとお考えください。
  • 出国日と帰国後のフォローの方法を、担当医とご相談ください。

ご旅程が決まっている場合は、ご予約の際に日程をお知らせください。診察のうえで、その期間に無理なく行える内容を皮膚科医からご説明いたします。

よくあるご質問

韓国での1回の滞在でシミは取れますか?

滞在中に治療を始められるかどうかは診察後に判断し、必要な回数はシミの種類やお肌の反応によって異なります。肝斑はこれらと異なり、紫外線対策と医師に相談して選ぶ薬物療法を基本に、必要に応じて施術を検討しながら数か月かけて管理します。旅行の日程に合わせてトーニングを詰め込むと、かえって白抜けなどを招くことがあります。

かさぶたや保護テープの期間はどのくらいですか?

平らなシミに色素レーザーを照射した場合、レーザーの種類によって、一時的に色が濃くなったり、かさぶたができたりすることがあります。730nmのピコ秒レーザー1機種についての後ろ向きの検討では、1〜2日の軽い腫れと赤みの後、3〜5日ほど色が濃くなり浅いかさぶたができる経過でした。盛り上がったシミを除去して保護テープを貼る場合は、当院の注意事項では最低1週間テープを貼ったままにしていただくようお願いしており、皮膚の再生にはおよそ1〜3か月かかります。

施術後、飛行機に乗ったり日光に当たったりしても大丈夫ですか?

書面の注意事項には、搭乗時期についての記載はありません。出国日、傷のケア、経過確認の方法を担当医にご相談ください。施術当日から皮膚が治るまで日光を避け、施術部位に日焼け止めを使い始める時期は担当医の指示に従ってください。また、日陰、帽子、肌を覆う衣服に、SPF30以上の広域スペクトラムの日焼け止めを組み合わせてください。最近の日焼けや赤み・痛みがある場合は診察時に伝え、施術を延期する必要があるかご確認ください。

皮膚科医がシミ取りレーザーを見送るのはどのような場合ですか?

強いレーザーでリバウンドを起こしやすい肝斑の場合、炎症が残っていて、まずその治療を優先すべき炎症後色素沈着の場合、施術後に色素沈着が起こりやすい赤みを帯びたシミの場合、そして良性のシミ以外の可能性があり詳しい確認が必要な病変の場合などです。

治療したシミは再発しますか?

再発することがあります。米国皮膚科学会は、どの治療を選んでも老人性色素斑は再発しうるため、紫外線から肌を守ることが予防になると説明しています。50%を超えて改善したそばかすの患者様を2年間追跡した研究では一部に部分的な再発がみられ、外用薬と低出力レーザーを併用した肝斑の研究では、経過観察中に全員で再発がみられました。毎日の紫外線対策も治療の一部とお考えください。

2026年10月14日時点で確認した一般的な情報です。個別の診察に代わるものではありません。

編集ポリシー

ご案内: この記事の情報は一般的な教育目的であり、医学的助言に代わるものではありません。個別の施術計画は皮膚科専門医との相談を通じて決定されます。

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