ウルセラ・シュリンク・サーマジ・デンシティ:皮膚科専門医の本音リフティング比較
超音波か、高周波か。ソウルの皮膚科専門医が、ウルセラ・シュリンク・サーマジ・デンシティを作用メカニズム・到達深度・向いている方の観点から比較し、組み合わせが有効なことが多い理由を解説します。
本記事は、ソウル・江南のデライト皮膚科クリニック院長で皮膚科専門医であるユン・サンヨル医師(SangYoul Yun)が、韓国語で発表した臨床コラムをもとに構成したものです。Naver で韓国語の原文を読む。海外の読者向けに再構成・翻訳しており、参考文献はすべて著者が選定したものです。
「ウルセラが一番いいんですよね?」「シュリンクは安いやつですか?」「そもそもデンシティって何ですか?」— リフティングのご相談にいらっしゃる方は、たくさん調べたうえで、ほぼ必ずこう質問されます。先に結論からお伝えします。この中に「文句なしの一番」は存在しません。それぞれ異なる原理で働き、適した肌質や部位も異なるからです。広告の印象ではなく、実際の違いを基準に選んでいただけるよう、臨床的な根拠とともに正直に比較していきます。
1. 最大の違い — 超音波か、高周波か
最も重要な区別はここにあります。この 4 つは、大きく 2 つの陣営に分かれます。
- 超音波(HIFU)陣営 — ウルセラとシュリンク:どちらも高強度焦点式超音波(HIFU)を用います。超音波エネルギーを一点に集束させて皮膚深層に微小な熱凝固点をつくり、その修復過程でコラーゲン産生が促されます。1 最大の特長は、外科的なフェイスリフトで引き上げるまさにその層である SMAS(筋膜)層まで到達することです。HIFU が「切らないリフティング」と呼ばれるのは、このためです。1
- 高周波(RF)陣営 — サーマジとデンシティ:これらは高周波(RF)を用います。RF は真皮の温度を約 65°C まで上昇させてコラーゲンを収縮させ、新しいコラーゲンとエラスチンの生成を促します。2 超音波が「点」として深く到達するのに対し、RF は「面」として真皮全体に広く熱を届けます。そのため、深部のリフティングよりも、肌全体の引き締めや小ジワの改善を得意とします。2
2. 到達深度による違い
研究によると、到達深度は次のとおりです。3
| 特徴 | ウルセラ(HIFU) | シュリンク(HIFU) | サーマジ / デンシティ(RF) |
|---|---|---|---|
| エネルギー | 高強度焦点式超音波 | 高強度焦点式超音波 | 高周波(RF) |
| 到達深度 | 1.5 / 3.0 / 4.5 mm — SMAS 層(4.5 mm)まで精密に到達 | 1.5〜4.5 mm、カートリッジで調整 | 真皮全体に広く、約 1.5〜4 mm |
| 特徴 | リアルタイムの超音波画像(MFU-V)を見ながら施術 | 同じ HIFU だが、画像ガイドなし | 「面」として真皮全体に広く熱を届ける |
| 強み | 深部のリフティング(フェイスライン、頬のたるみ) | 手頃な費用、定期的なメンテナンス | 全体的な引き締めと小ジワ、トーンとキメ |
ここで重要なのは、ウルセラの最大の差別化ポイントが、リアルタイムの超音波画像(ビジュアライゼーション)で皮膚の内部を見ながら、正確な深さにエネルギーを届けられる点にあることです。4 シュリンクは同じ HIFU ですが、画像ガイドなしで施術します。
3. では、それぞれどんな方に向いているのか
- ウルセラ(HIFU)が向いている方:フェイスラインや頬のたるみを確実にリフトアップしたい方、フェイスリフトに近い非外科的な効果を求める方、精密さを重視する方(リアルタイム画像ガイド)。
- シュリンク(HIFU)が向いている方:手頃な費用で HIFU リフティングを始めたい方、長期にわたって結果を安定的に維持したい方。
- サーマジ / デンシティ(RF)が向いている方:深いたるみよりも肌全体の引き締めや小ジワが気になる方、トーンやキメも一緒に改善したい方、痛みに敏感な方(RF は比較的痛みが少ない傾向があります)。
4. さらに大切なこと — 組み合わせのほうが効果的です
ここが本当の要点です。複数の研究が一貫して、HIFU と RF を組み合わせるほうが、どちらか単独よりも効果的であると報告しています。5 理由はシンプルで、作用する層が異なるからです。
- RF(サーマジ / デンシティ):真皮の浅層〜中層でのコラーゲンとエラスチンの再生
- HIFU(ウルセラ / シュリンク):真皮深層から SMAS 層までのリフティング
つまり、この 2 つは競合するものではなく、異なる深さを補い合う関係にあります。そのため当院では、患者さんの状態に応じて「深層はウルセラで、表層の引き締めはサーマジで補う」といった組み合わせのプロトコルをよく用います。
5. 副作用と注意点
4 つとも非外科的・非侵襲的で安全性は高いのですが、知っておきたい点があります。すべてに共通するのは、施術中の熱感やチクチクとした刺激感(RF では熱感、HIFU ではチクチク感)、そして一時的な赤みや腫れ(通常は数日以内に治まります)です。
- HIFU(ウルセラ / シュリンク):過剰なエネルギーでは、まれに神経への刺激や一時的な感覚の変化が起こることがあります。熟練した専門医による深度とエネルギーのコントロールが非常に重要です。
- RF(サーマジ / デンシティ):標的となる発色団(クロモフォア)がないため比較的安全ですが、技術が未熟だと水疱やかさぶたが生じることがあります。2
リフティングは、機器そのものよりも施術者の技術が結果を左右する施術の代表例です。同じウルセラやサーマジでも、誰が、どの深さで、何ショット照射するかによって、仕上がりは大きく変わります。
6. デライト皮膚科クリニックのリフティングへの考え方
当院では、機器ではなく肌を診ます。まず、たるみの深さ・位置・皮膚の厚みを診断します。そのうえで単独か組み合わせか(1 つで十分か、組み合わせたほうがよいか)を判断し、リアルタイムの画像ガイドを用いて正確な深さで施術することで、安全性と精度を確保します。非外科的リフティングにできること・できないことを正直にご説明し、現実的な期待値を設定します。「1 回で 10 歳若返る」といった誇張はいたしません。
結論:大切なのは「どれが一番か」ではなく、「自分のたるみに何が合うか」です。確実なリフティングなら HIFU(ウルセラ / シュリンク)、全体的な引き締めなら RF(サーマジ / デンシティ)、その両方なら組み合わせ。選択は肌によって変わります。機器の名前に惑わされず、正確な診断のうえで自分に合うものを見つけてください。
参考文献
- Fabi SG. Noninvasive skin tightening: focus on new ultrasound techniques. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2015;8:47-52.
- Lolis MS, Goldberg DJ. Radiofrequency in cosmetic dermatology: a review. Dermatol Surg. 2012;38(11):1765-1776.
- Alhaddad M, Wu DC, Bolton J, et al. A Randomized, Split-Face, Evaluator-Blind Clinical Trial Comparing Monopolar Radiofrequency Versus Microfocused Ultrasound With Visualization for Lifting and Tightening of the Face and Upper Neck. Dermatol Surg. 2019;45(1):131-139.
- MFU-V Expert Consensus. Customized Treatment Using Microfocused Ultrasound with Visualization: A Pan-Asian Adaptation of the Gold Standard Consensus. J Clin Aesthet Dermatol. 2021.
- Combined HIFU and Monopolar RF Therapy for Skin Tightening: Retrospective Study. Malays J Med Sci. 2024.
医療上の免責事項。本記事は一般的な情報であり、個別の診療に代わるものではありません。施術の適応やエネルギー・深度の設定は、皮膚科専門医による対面診療のうえで決定すべきものです。非外科的リフティングの効果は個人の肌の状態によって異なり、結果は施術者の技術に大きく左右されます。
ご案内: この記事の情報は一般的な教育目的であり、医学的助言に代わるものではありません。個別の施術計画は皮膚科専門医の相談を通じて決定されます。
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